豊川市議会の第3回定例会が9月6日に開かれ、重要な議題が審議された。
主な議題は、令和3年度の一般会計補正予算や国民健康保険特別会計補正予算に関するものである。
特に、国民健康保険に関しては、前年の法改正に基づく賦課決定ミスにより保険料の還付額が2,665万1,000円に上ることが確認された。
この問題について、福祉部長の桑野研吾氏は、誤った賦課決定に基づく返還手続きについて詳しく説明した。
桑野氏は、過去の法解釈の誤りによって2年の期限を超えて変更された賦課決定が判明し、319世帯に対して保険料と延滞金の返還を行う必要があると述べた。
その返還金は、おおむね平成27年度から平成30年度にわたる賦課決定に関わっている。
返還に関連する利息も含めて、合計274万5,000円を還付する。
また、奥澤和行議員が返還手続きに関する質疑を行った際、桑野氏は、返還手続きが整った後、全世帯に謝罪文を送付し、速やかに保証金を返還すると約束した。
さらに、対象者が国民健康保険料を滞納している場合、返還金をその滞納保険料に充当することについても、同意があれば可能であるとした。
他にも、中央図書館の外壁等改修工事に関する契約締結が取り上げられ、教育部長の前田清彦氏が入札状況や工事内容について説明を行った。
入札は11社が参加し、株式会社波多野組が落札し、改修工事は令和4年11月まで行われる予定である。
議会では、これらの議案が一括して可決され、正副議長を除く委員で構成される特別委員会に付託されることが決定した。
議会の運営や意思決定を通じて、豊川市民への説明責任の重要性が強調された本議会の結果は、市政にとって大きな影響を与えると見られる。