豊川市議会の第4回定例会が12月8日、午前10時に開会され、各議員による一般質問が行われました。
初めに、冨田 潤議員(豊川市議)は、プリオビル及びプリオⅡビルについて質問し、このビルの経緯を明らかにしました。プリオビルは、昭和63年に開業し、豊川市にとって中心市街地の核施設としての役割を果たしてきましたが、経営が安定していたとは言えない状況であったこと、引き続き税の負担が軽減された経緯があることを説明しました。さらに、豊川市開発ビル株式会社の清算について言及し、特に外的要因による影響が大きいことを指摘しました。
また、プリオビルとプリオⅡビルが今後も市にとって重要な商業施設として位置することを強調しました。これに対し、増田 孝道 都市整備部長は、両ビルの経営改善や地域との連携を通じた活性化について述べ、引き続き地域に根ざした運営を進めていく考えを示しました。
加えて、鈴与踏切の改善についても議論が交わされました。特に、鈴与踏切における通学路の児童数、周辺地域の利用状況、事故の危険性を指摘した上で、安全対策の強化が必要であるとの意見が多数返されました。
さらに、無形民俗文化財の継承について、地域住民の心のよりどころとしての価値を強調し、地域住民の協力不足が継承の障害となっている現状を明らかにしつつ、学校との連携による後継者育成を促進することの重要性について講演が行われました。教育部の前田 清彦 教育長は、地域の祭礼に対する理解を深めるための取組や、文化財に対する補助金制度を充実させる意向を示しました。
このように、議会ではさまざまな意見が出され、プリオビルや鈴与踏切、無形文化財の継承といった課題への対応が求められる中、今後の施策形成に向け、各議員の提案が議論されることになりました。