令和4年12月6日、豊川市議会では第4回定例会が開かれ、多くの議員が一般質問に立った。
柴田輝明市議員は、牛久保駅周辺のまちづくりの重要性について質問を行った。彼は牛久保駅が歴史的な背景を持つことから、今後の公共交通の整備に力を入れる必要があると強調した。近年の車社会の影響で、公共交通の重要性は増しており、地域の高齢者や通勤者にとって不可欠な存在である。須川勝以市民部長は、牛久保駅の乗車人員の現状を説明。近年の減少傾向にもかかわらず、公共交通は今後の高齢化社会に対応するために必要だと述べた。
また、柴田市議員は、安全な通学路の確保についても取り上げた。特に交通量が増加する懸念から、地元の要望に基づく交通安全対策が不可欠だと訴えた。岩村彰久建設部長は、通学路の改善策として、交通安全対策の実施状況を説明。今後の効果的な対策に向け、地域の意見をしっかり尊重していくことが重要と述べた。
さらに、星川博文市議員は、豊川市民病院のドクターカーの導入について質疑を行った。彼はドクターカーによる初期治療の重要性を強調し、その運用実績を確認した。市民病院事務局長の中村敏之氏は、ドクターカーが出動することで迅速な初期治療が可能となることが期待されると答弁。特に、心筋梗塞が疑われる事例において、迅速な判断がもたらす救命の確率向上に注目が集まった。
また、加藤典子市議員は、イオンモール豊川開業に関して周辺の交通問題について言及。彼女は交通安全対策が不可欠であることを訴え、関係機関との協力の重要性を強調した。豊川市では、交通誘導員を増員するなどの対策を講じ、地域住民と活発に連携して対策を推進すると説明した。
最後に、中川雅之市議員は、持続可能な開発目標(SDGs)について質問。彼は市のSDGs推進における位置付けと進展状況について尋ね、さまざまな施策が同時に進められていることを理解した。市は、今回の80周年記念事業の中でもSDGsを強く意識し、地域住民に対する啓発活動を進める考えを示した。