令和5年12月6日、豊川市議会第4回定例会が開催され、市が抱えるごみ問題や医療的ケア児の支援施策に関する重要な議論が行われた。
不燃ごみの排出については、現在市指定の透明袋に入れて出されるが、近年の収集量は減少傾向にあることが指摘された。特に、
充電式電池や小型家電の持ち去りが問題視され、パトロールの強化と市民への啓発活動が重要であるとの意見が上がった。具体的には、持ち去りの車両を発見した場合の対応や、報告を受けた際の手続きの困難さなどが問題視された。また、罰金規定を設けている市町がある中で、豊川市でも同様の厳罰化が必要ではないかとの声もあった。
粗大ごみについては、年々持ち込みと戸別収集の量が減少しているが、制度を知らない市民も存在し、必要性の理解を得るためのさらなる啓発が求められている。商業施設や高齢者サロンでの周知活動が効果的ではないかとの意見も出た。
議論の中で特に注目を集めたのが医療的ケア児への支援施策である。市では、現時点で受け入れている医療的ケア児は1名のみで、他の希望者が断られた経緯が報告された。医療的ケアが必要であるにもかかわらず、その実施が難しい状況や、看護職の確保の難しさが浮き彫りになった。百万円以上の給与差についても注目が集まり、今後の人材確保策に向けた具体的な施策が必要とされている。
また、学校における医療的ケアの対応についても話題に上り、訪問看護ステーションを利用することで柔軟な支援体制の整備を目指す必要性が強調された。教育委員会の担当者は、豊橋市での事例を参考にし、制度化に向けた検討を進めていく意向を示した。
全体を通じて、様々な側面からのアプローチが必要だとする意見が多く、効果的で包括的な支援システムの構築は急務であるとの認識が一致した。本定例会を受けた今後の施策に注目が集まる。