豊川市議会第4回定例会が令和4年12月7日に開催され、市内の様々な課題について議論が交わされた。特に注目を集めたのは、地域交通の充実や市内道路拡幅事業の進捗に関する質問である。
太田直人議員は、市内道路拡幅事業の必要性を力説した。特に生活道路の狭隘性が問題視され、子供たちの通学や緊急車両の通行を危険にさらす可能性があることを指摘した。これに対して、建設部長の岩村彰久氏は、都市計画に基づいた幹線道路や狭隘道路の整備を進めており、多くの地域で整備が進められていると説明した。さらに、狭隘道路に関する施策として、第6次総合計画を挙げ、安全で住み良い環境の実現に向けた取り組みを強調した。
また、イオンモール豊川の開店に伴い、既存事業者への影響が懸念されている。これは、豊川商工会議所からの要望にも反映されており、特に賃上げ助成策が求められている。現段階では、市独自の施策は考えていないが、商工会議所と連携して情報提供の強化を図る意向を示した。
防災についても重要な議題で、特に災害時のトイレ対策が取り上げられた。鈴木智彦危機管理監は、マンホールトイレなどの整備状況を報告し、公共施設や地区内の避難所におけるトイレの重要性を訴えた。
これらの議論を通じて、市全体の安全性や地域経済の健全性が強調された。市は引き続き、地域づくりやインフラ整備の充実に向けた政策を進めていく。