令和5年6月20日に行われた豊川市議会第2回定例会では、台風2号による大雨災害に関する緊急質問が中心となり、市内の被害状況と対応策について審議が行われた。
議会では、木本朗善議員が災害による被害の詳細を問うた。多数の市民が影響を受け、浸水被害は深刻であった。木本議員によると、警戒レベル5の緊急安全確保が発令され、約19,000世帯が避難した様子が報告された。
荒木誠二危機管理監は、河川の状態を説明し、浸水による被害状況を定期的に把握していると述べた。現時点で床上浸水263件、床下浸水147件の申請があり、特に佐奈川と諏訪川周辺で多くの被害が見受けられた。さらに農業関連の被害も報告された。大葉や花卉などの作物に約8億円の損失があったとも言及された。
市の教育施設にも影響が及んだ。高本訓久教育長は、小中学校での避難指示や登下校に関する基準について説明した。特に、豪雨の影響で児童の安全を重視し、学校から児童クラブへの移動に配慮がなされたとのことだった。
次に、倉橋英樹議員は浸水被害の補償について質問を行い、霞堤地区の住民負担についても取り上げた。市は、国や県に対し、補償制度の設立や支援を求めるよう努める考えを示した。
最後に、災害に対する市民の意識を高めるため、教育機関や地域支援組織との連携が必要との意見が出された。
今後も市は、災害復旧や防災策の強化に向け、様々な取り組みを進めていく必要があると結論付けられた。