令和3年9月1日、豊川市議会の第3回定例会が行われた。この会議では、平易な形で高齢者福祉や移動支援施策が強調された。
まず、福祉部長の桑野研吾氏は、令和2年度の介護予防教室と通いの場の開催状況を報告した。市が主催する介護予防教室は47教室のうち39教室を実施できたものの、参加人数は前年より約4割減少した。自発的に活動する通いの場もコロナ禍の影響を受けており、多くのクラブが活動を休止した厚いコロナの影響下で、必要な健康維持をおろそかにしないよう啓発が重要とのこと。
次に、代表者と参加者の不安を解消するため、市は特定作成したパンフレットを配ったことを報告。ヘルスケア活動を助ける施策が進められ、特に高齢者のフレイル予防が重要なテーマとして取り上げられた。高齢者の心身の状態は危険な状況にあり、特に人との交流の減少は意欲低下を促す要因だとの指摘もあった。
活動停止に伴い、老人クラブは昨年度より活動数は減少したものの、今年度は活動を再開している。桑野部長は、老人クラブ活動の重要性を強調し、市面の協議会と連携を密にしながら支援していく方針を述べた。彼は、「高齢者の知恵を結集し、コミュニティを活性化させることが目標」と強調した。
また、安全外出施策に関しては、高齢者交通料金助成事業を実施、70歳以上の非課税年金者を対象としたサービスが提供されていることが確認された。さらに、近隣市の外出支援策も紹介され、市としては老人クラブと連携を促していく方向であることを明らかにした。
最後に、桑野部長は高齢者への交通手段の確保が必要であるとし、今後の策定・実行へ向けて意欲を見せたが、全ての施策の進行には国や県との連携を欠かせないとの認識も示された。市としては、県からの補助金や助成金も視野に入れつつ、必要な施策を検討しているとのこと。今回の議会では、自治体としての責任を果たすべく、多様に推進することが求められる。本市としても、今後の高齢者福祉の充実に向けた一層の努力が期待される。