令和4年3月24日、豊川市議会第1回定例会が開催され、令和4年度予算案を中心に14件の議案が審議された。
市議会では、一般会計予算の可決が特に重要視され、倉橋英樹議員は反対討論を行った。彼は公立保育園のおむつ処理費用や自家用電気工作物の入札問題について言及した。「設楽ダム関連の予算は費用対効果が低く、本市は設楽ダム計画から撤退すべきだ」と主張した。
一方、奥澤和行議員は、一般会計予算の賛成討論を行い、「社会保障関係費や重点施策へ適切な対応が取られている」と評価した。特に過去最大の695億円の規模を強調した。市民高齢者医療においても、多くの議員がその必要性を認識しながらも、経済的負担の増加に懸念を示している。
各議案の採決は原案通り可決され、倉橋議員、八木月子議員、佐藤郁恵議員などからも反対意見が上がった。「コロナ禍での影響を考えると、議会費の引き上げや夏祭りの再開に関しては市民の理解を得にくい」との声が多く出る中、安間寛子議員は市民への配慮を求めた。彼女はセキュリティを重視しつつ、医療設備の充実が市民生活に直結する重要な課題であることに触れた。
市長の竹本幸夫氏は会議閉会後に発言し、新型コロナウイルス感染症やウクライナ情勢に言及。「市民の健康と安全を最優先に、この状況に対応していきたい」と述べ、議会に対する協力を呼びかけた。
最後に、ウクライナ侵攻を非難する決議が行われ、市民病院の支援や医療体制の充実を求める意見が強調された。議員たちは新たな施策情報を市民に発信する準備ができており、共に成長していく姿勢を示している。今後の進展が期待される。