豊川市の令和2年第1回定例会が行われ、期日前投票所の増設や投票区・投票所の見直しに関する報告がなされた。
特に、期日前投票所の増設により、各中学校区の有権者の投票環境が向上したことが強調されている。増設された投票所は、事前に投票所までのアクセスが不便だった地区の有権者への利便性を高める目的で設置されたものであり、愛知県知事選挙の結果では、増設前と比較して投票の割合が大幅に向上したことが示された。
期日前投票所は4カ所増設され、合計5カ所となった結果、過去の同一選挙と比較して、投票率が向上したことが示されており、今後も期日前投票所を継続して設置していく方針が示された。投票所の見直しにより、ポスター掲示場が減少したことで経費削減にも貢献していることが報告され、計約863万円のコスト削減が達成された。
また、多文化共生社会の推進に向け、新たに改定される「第3次豊川市多文化共生推進プラン」の策定も進められている。外国人市民の生活満足度や地域社会への参加状況が語られ、地域とのつながりを深めるための施策が必要とされている。今後の施策では、十分な情報提供と、多文化共生のための地域活動への参加促進が重要視されている。地域活動への参加状況を調査した結果、多くの外国人市民が地域活動に参加する意欲を示していることがわかり、地域主催のイベントへの参加を促す方針が示された。
また、外国籍住民の現状が確認され、ブラジル、ベトナム、中国を中心とした外国人に特化した情報提供の重要性が再確認された。地域の医療機関とも連携し、外国人が安心して生活できる環境づくりも進められている。