令和6年2月9日に開催された議会協議会では、マニフェスト工程計画の策定が焦点となった。
竹本幸夫市長は、昨年の選挙で提示した2期目のマニフェストを実現するため、施策を明確にする工程計画を作成したと述べた。市長によると、令和6年度当初予算案と整合させ、進捗状況の自己評価を毎年行い、公表する方針を強調した。また、今回は中間見直しを初めて行うことも決定された。
市長は、「新鮮な視点から施策の見直しを行うことで、変動する社会情勢に対応した計画を策定したい」との意向を示した。
同会議では、工程計画の見方について、企画政策課長の瀬野正章氏が詳しく説明した。計画は、50の提案をもとに市の基本理念や戦略に沿った形で整理されている。
また、3つの基本理念に掲げられた主な取り組みについて市長から説明があった。第一の理念は「暮らしやすさ第一豊川市」であり、目標として毎年1,000人の社会増を図ることが挙げられた。具体的には、愛知御津駅の橋上化整備事業の進捗が示され、工事の完了を令和10年度に予定しているとのこと。また、新規の工業団地の開発計画も進行中であり、企業庁の審査会を通過したとしている。
第二の理念は「活気みなぎる元気なまち」で、商工会議所や農協と連携した産業支援の継続が示された。さらに、豊川ブランドの全国的なPR活動も積極的に行う意向が伝えられた。
市長は、特に豊川バラをはじめとする農産物の都市間トップセールスを強化し、市の認知度向上を図る考えも述べた。重要なイベントとしては、令和8年に予定されている豊川稲荷の御開帳について触れ、基盤整備計画を強調した。
安全・安心の確保に向けた施策において、河川や内水氾濫防止のための監視カメラの増設計画も報告された。この計画により、地域住民の生活環境の向上を目指すとした。
竹本市長は、「新しい取り組みに挑戦することで、未来の豊川市を築いていきたい」と述べ、積極的な市政運営を継続する姿勢を示した。今後も各施策の進捗に注目が集まることが予想される。
協議会は、質疑の時間を設けつつ、マニフェスト工程計画を了承し、午前10時13分に閉会した。