豊川市議会の第2回定例会が令和元年6月20日に開催された。
本会議では、豊川市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の改正について討論が行われ、賛否を分ける意見が出た。特に、職員の時間外勤務の上限については、倉橋英樹議員が「無制限に残業を認める結果になるのでは」と懸念を示した。一方で、山本和美議員はこの改正が職員の健康保持に寄与すると強調した。
続いて、第5号議案、豊川市市税条例の改正が取り上げられた。この改正では、合計所得金額135万円以下の単身児童扶養者が新たに対象に追加され、福祉に関する措置が強化される。この点について冨田潤議員が賛成討論を行い、「児童の貧困対策として重要である」と述べた。
また、第15号議案の豊川市火災予防条例の改正では、防災に関する基準が更新され、早川喬俊議員が支持の立場から意見を述べた。さらに、第18号議案については、健康福祉センターの利用料金が見直されることが報告され、安間寛子議員は「市民の負担が増えるのではないか」との疑念を呈した。
更に、第16号議案から第18号議案までの3議案が一括で可決され、特に消費税率の改定に関する条例が討議された。この改定により、市民部や教育委員会関係の利用料に影響を及ぼすことが確認された。議員の中には、消費税引き上げが市民にどのような影響を与えるか、慎重な姿勢が求められるとの意見もあった。
最後に、市長の山脇実氏が発言し、今期の議会への感謝を述べつつ、次期市長選挙に出馬しない意向を表明した。市長はこれまでの任期を振り返り、今後も市民の声を大切にしたまちづくりを続けることに強い意欲を示した。市議会の全案件は原案通り可決され、議会は閉会した。