令和3年6月24日、豊川市議会は第2回定例会を開催した。
この日、出席した議員たちは様々な議案を慎重に審査した。
中でも、特に注目されたのは第47号議案、豊川市市税条例等の一部改正についてだった。
この議案について、総務委員会の奥澤和行委員長は、「市民税の非課税範囲の見直しや医療費控除の特例の適用期間延長の背景には、高齢化や医療資源の効率的利用が関与している」と報告した。
質疑では、加藤典子議員が、「国内非居住者を扶養親族に含める規定について疑問」と述べた。
奥澤委員長は「税制の改正が背景にあり、今後も適切な見直しを行う」と応じた。
続いて、第49号議案、豊川市国民健康保険条例の一部改正についてが議論され、福祉委員会の中川雅之委員長が、加入全世帯の約5.7%が影響を受ける可能性と具体的な影響額について説明した。
特に、軽減額縮小の影響が4,540万円に達する見込みというデータが示され、議員らは「サポート体制を強化していく必要がある」と強調した。
また、第48号議案に関連する手数料条例の改正が提示された。
この改正に対し、賛成意見と反対意見があり、賛成派の横田光正議員は「デジタル化に向けた合理的な手続き」と引き合いに出し、反対派の佐藤郁恵議員は「マイナンバーカードを国が管理することでのプライバシーへの懸念」を表明した。
議案は原案通り可決され、その後第50号議案に進み「自転車の安全な利用の促進」のための条例も全員一致で可決された。
次に、令和3年度の一般会計補正予算や中央図書館の空調設備工事契約、音羽保育園の整備工事契約についても議論され、全てが原案のとおり可決された。
この議会では、特に新型コロナウイルス感染症対策が大きなテーマとされ、竹本幸夫市長は「ワクチン接種の推進や感染防止への取り組みを継続していく」と述べ、議会が終了した。