令和5年上野原市議会第1回定例会が、3月2日から22日までの21日間にわたり開催されることが決定した。
議長の遠藤美智子氏は開会に際し、出席議員14名を確認し、日程にしたがって各議題に進むことを述べた。
まず、会期の決定が行われ、市議会運営委員会から報告がなされた。議会運営委員長の杉本公文氏が「会期は本日から22日までの21日間とする。」と発言し、異議なく承認された。
次に、諸般の報告として、監査委員からの出納検査結果や市長からの専決処分の報告が行われ、その内容が議員に配付された。これに対し市長の村上信行氏は報告により議会における透明性を強調した。
議案の上程に続き、53件の議案が市長から一括して提案された。議案の中には、上野原市新田水防会館条例廃止や職員給与条例の改正など、市の運営に直接影響を与える内容が含まれている。特に、議案第25号の令和5年度上野原市一般会計予算は総額111億6,372万8,000円であり、これは令和4年度に比べ3.2%の増加となる見込みだ。
また、予算特別委員会の設置も決定され、委員長には山口薫氏、副委員長には天野淳一氏が選任された。市の予算審議において、議員たちは市民要望を反映した施策の実現を求めた。
市長は、予算案に対する施策の重要性を強調し、「地域の情報通信基盤整備、子育て支援の拡充などを優先事項として進める。」と表明した。また、上野原市が直面する人口減少や高齢化の問題に対処し、持続可能な地域社会を作り上げるための施策を推進すると述べた。
市政一般に関する質問は3月15日と16日に予定され、議会は地域のニーズを把握し、さらなる発展に向けた意見を市長に伝える機会となる。議員たちの質問を通じて市民の声を届けることが期待される。
最後に、今定例会における議案の審議は、予算特別委員会に付託され、その後さらに詳細な検討が行われることになる。出席議員は市政に対し責任を持つ立場として、積極的に意見を交わしていく姿勢が求められている。