令和5年6月15日に周南市議会全員協議会が開催され、補正予算の概要が説明された。
この全員協議会では、議長の土屋晴巳氏が会議の開始を宣言した後、補正予算に関する説明が行われた。特に重要な内容として、令和5年度一般会計の補正予算案があり、予算規模が725億863万6,000円になることが報告された。財政部長の高木一義氏は、この補正の主な目的を市民への支援と地域振興にあると強調した。
具体的には、新規事業として道の駅リニューアル事業が紹介され、4,327,000円の調査経費が計上されている。この計画は、道の駅ソレーネ周南の魅力を高めることを目指しており、集客性を向上させることが期待されている。また、生活保護に関わる制度改正によるシステム改修費も計上された。
市内のインフラ整備に関しては、古川跨線橋の整備事業に4,900万円が必要とされる。また、社会福祉施設のエレベーター改修に2,450万円が割り当てられる予定である。高木氏は、特に安全性を確保するための必要性を訴えた。
新型コロナウイルス関連の経費も重要な議題であり、多岐にわたる支援策が説明された。低所得世帯に対する給付金の支出が挙げられ、合わせて315万3,000円が計上される。また、エネルギー価格や物価高騰の影響を受ける市内事業者への助成事業として、1億8,850万円が予算に盛り込まれた。特に、飲食業の為のプレミアム食事券事業に関する助成が注目されている。
このように、周南市議会の全員協議会では、地域の福祉や経済を支える多角的な補正予算が提案され、市の成長と住民生活の向上を目指す取り組みが確認された。すべての議事が終了し、土屋議長は散会を宣言したのは午前9時43分であった。