令和5年第3回定例会が9月19日、下関市議会で開催された。出席議員33名の中で、秋月美佐子議員が豪雨災害の影響と対応について質疑を行い、特に災害後の復旧状況、学校の避難所機能、災害ボランティアの要請について言及した。被害状況の把握と、復旧の遅れに対する市の対応に心配の声が上がった。
また、下村秀樹議員は、「殺処分ゼロ」の実現についての取り組みを質問した。収容された犬猫の譲渡状況、殺処分ゼロの宣言がもたらす影響について質問し、特に「殺処分ゼロ」を掲げることがトラブルや無責任な持ち込みを助長しないか懸念を示した。
桂誠議員は、豪雨災害とその影響についても言及し、多くの農業が被害を受け、市民の生活にも大きな影響が出ている現状を改めて報告した。また、豊北町のリノベーションについて住民主体の取り組みを強調し、地域課題への行政の支援を求めた。
このように議会では、災害対応、動物愛護、地域活性化など多様な議題が提起された。特に低下する投票率の問題が焦点となり、世代間で投票行動に差があることが論じられた。今後の議会活動においても、投票促進や地域社会の活性化に向けた取り組みが期待される。
さらには、若者の結婚支援や、学校環境、教育の現状についても質問が続き、健康的な生活環境や、結婚しづらい要因について様々な意見が上がった。これに対し市側は、計画的な支援や育成の必要性を強調し、地域社会全体での取り組みが求められるとし、引き続き施策を進める意向を示した。
今後もこの定例会の議論を通じて、下関市の未来に向けた施策や計画について市民とともに考えていくことが重要であり、議員たちもその役割を果たすことが期待される。