令和4年第1回定例会が3月11日に開催された。会議では、令和4年度下関市一般会計予算や複数の特別会計予算が審議された。特に、下関市の財務を巡る議案については多くの意見が交わされた。
この日の注目は、下関市工業用水道事業会計予算の差し替えに伴う質疑が行われたことだ。三木潤一副市長は、「標記の議案について、債務負担行為の設定にかかる記載漏れがあったため、改めて提出いたします」と説明。質疑は行われず、議案は承認された。
個人質問の時間には、濵崎伸浩議員が注目される質問を行った。廃棄物問題や地域の環境政策の重要性を訴え、特に「取り組もう4つのR」について詳述した。環境部長の三好洋一氏は、「地元市民の皆様にご理解いただけるよう、さらに具体的な取り組みを進めていく予定です」と答える場面が目立った。
また、濵崎議員はプラスチックの分別問題にも焦点を当て、特に「汚れたプラスチックごみ」の分別基準について尋ねた。三好氏は、「きれいに洗浄されたものがリサイクルできるので、清潔な状態で出していただくことが重要です」とし、分別の徹底を強調した。
このほか、行政のデジタル化による格差問題にも言及があり、市民生活の基盤に影響を与える可能性が指摘された。具体的には、デジタル機器の利用が困難な市民へのサービス保証が問われ、竹内徹総合政策部長は「この点は重要視しており、情況に応じた支援を継続して行う。現状、住民がアクセスしやすい環境を整える取り組みを続けていく予定です」と答え、議論を続けた。
総じて、今回の会議は環境問題、廃棄物処理、デジタル化など、多岐にわたる重要なテーマが扱われ、問題提起された内容については政市合意のもと進めていく必要があるとされている。