令和元年第3回定例会では、主に公共施設の維持管理や環境問題が取り上げられた。特に、下関市民プールの状況については多くの議員から関心が寄せられた。市民プールは開設から43年が経過し、その老朽化が進んでいる。これに伴い、維持管理に必要とされる費用が1,200万円に及ぶことが確認された。ただし、さらに必要とされる改修費用、特に追加の更新が必要な循環浄化装置については別途1億円程度の経費が必要であることも指摘されている。
市民プールの利用者数が減少している背景には、近隣海域に新たに設置されたウオーターパークの影響が懸念されていたが、実際のデータによると、天候の影響が大きいとされ、ウオーターパークの直近の影響はそこまで深刻ではないことが示されている。市民プールは長い歴史を持ち、地域住民にとって愛着のある存在である。
また、下関市立大学の専攻科設置についても議論が交わされる中、特定の教授の招聘に関する市長の指示や議会からの要請について、透明性が欠けているのではないかとの意見が相次いだ。特に、教育研究に関する重要事項の審議がうまく行われておらず、大学のガバナンスに疑問を呈する声が上がった。議員は、誘導的な動きがあったのではないかと懸念する。
この会議では、地域の課題に取り組む市民団体の活動や地方公共団体との連携強化が求められた。公園の維持管理についても、維持予算の不足が議論された。特に、街路樹や公園の状態に対して、地域住民の声をきちんと聞き入れ、適切な管理ができる体制を整備していく必要があるとの意見が強調された。地域住民とのコミュニケーションを更に進め、共にまちづくりをしていく必要性を市長も強調した。