令和5年4月19日、下関市議会の臨時会が開催され、多くの議案が審議された。
特に議案第68号の令和5年度下関市一般会計補正予算は、低所得の子育て世帯に対する生活支援を目的としたものである。文教厚生委員長の星出恒夫氏は、「児童1人当たり5万円の給付金を支給する特別給付金事業を実施することを提案した。国庫支出金を歳入予算補正に計上し、合計で3億3,700万円を予算に組み込む」と説明した。
また、議案第69号では、下関市税条例の一部改正が専決処分として承認された。総務委員長の林真一郎氏は、「肉用牛の売却による事業所得の免税措置や、土地等を譲渡した場合の軽減税率の適用期限を3年間延長する」と述べ、その重要性を強調した。議案は賛成多数で可決され、議会支持を受けた。
さらに、議案第70号では、山陽本線幡生構内の道路橋新設工事に関する契約内容が変更され、その経費を減額することが報告された。建設消防委員長の江村卓三氏は、事業費が14億6,784万7,766円から13億4,710万3,044円に減額となった経緯を詳細に説明した。
人事に関する議案も議論された。議案第71号では副市長の後任として島崎敏幸氏が選任された。前田晋太郎市長はその理由を説明し、続いて島崎氏は「前田市長の補佐役として、全身全霊で務めさせていただく」と意欲を表明した。
議案第72号の教育長任命については、磯部芳規氏が新任され、「生き抜く力を持った子供たちを育成するために尽力する」と抱負を述べた。
最後に、議案第73号の固定資産評価員選任についても同意が得られ、全ての議案に対する審議が終了した。議長の香川昌則氏は「全ての議案が承認され、令和5年第1回下関市議会臨時会を閉会する」と宣言した。