令和元年第3回定例会では、川中公民館と川中公民館分館の移転およびその運営方針が重要な議題となった。特に、移転案に関する地域住民からの要望の受け止め方が注目される。
川中地区は、現在、人口3万5千人超を数え、高い利用率を誇っている公民館分館の機能維持が求められている。一方、長府地区の施設との利用実績を比較すると、川中地区においては１人当たりの床面積が限られていることが課題とされている。これについて、総務部長は地域の特性を考慮しつつ、人口密度の高い川中地区では他の公民館との集約化が望ましいとの見解を示した。
また、川中公民館分館への具体的な住民からの要望に対しては、基本的に廃止とする考えが強調され、住民説明会での意見は一方通行的であったとの批判も存在した。市側としては、住民の意見を重視しつつ、マネジメント上の理由から移転の必要性があると強調したものの、その反応が鈍化している。
住民からの信頼関係を築くためには、今後の説明会においてさらなる対話が求められる。市民との信頼を再構築する取り組みは急務であり、都市計画に基づいた公共施設配置について、住民に納得される形で進めていく必要があると考えられている。