令和4年第2回下関市議会定例会が6月15日に行われ、議員たちが様々な課題について一般質問を行った。
特に注目されたのは、濵岡歳生議員による道路異状通報システムに関する質問である。濵岡議員は、システムの利用状況を報告し、5月末時点で32件の通報があったことを強調した。また、通報内容の精査と迅速な対応がなされていることを喜ばしく思う一方で、利用促進のため市民への周知も求めていた。
さらに、ヤングケアラーについても語られた。この問題に関して、濵岡議員は「ヤングケアラーとは本来大人が行うべき家事や介護を負担する18歳未満の子供」と定義。彼は、支援策の重要性を訴え、教育現場での理解の必要性を強調した。藤田信夫こども未来部長は、支援の状況を説明し、認知度向上に努めると述べた。
第3の重要テーマは公共インフラの老朽化と橋梁の安全性であり、伊南一也建設部長は、市内の全橋梁に対してさまざまな点検を行っていることを述べ、定期的な情報公開の重要性に触れた。
また、田中義一議員からは、手話言語条例の進捗と学校給食の地場産食材学校給食化についても質問が寄せられた。特に、手話言語条例については、実効性ある施策の実施状況が問われた。冨本幸治郎福祉部長は、手話教育の普及活動や新規職員への研修導入を進めていると報告。
この日の質問では、物価高騰とその影響についても多くの議員が懸念を示した。市民の生活に直結する問題については、さらに効果的な支援措置の必要性が共通認識されていた。先行き不透明な経済環境において、市がどのように対応していくのか、議会内でも取り上げられることが多い課題となっている。