令和3年第1回臨時会が下関市議会で開会された。会期は4月12日から14日までの3日間にわたり、議論が行われる。今回は主に令和3年度の補正予算についての検討が中心となる。
開会挨拶では、市長の前田晋太郎氏が、選挙での市民の期待を強調した。市長は新年度初の臨時議会にて、コロナ禍で困難に直面する市民を早急に支援する予算措置を行う必要性を訴えた。特に、事業継続緊急給付金の予算案が話題となった。国からの地方創生臨時交付金を活用し、13億6,000万円が下関市に配分され、この中から約2億6,000万円の予算を組む考えを示した。
また、今回の議案には「令和3年度下関市一般会計補正予算（第1回）」と、「専決処分の承認について」が含まれ、補正予算案では歳入歳出に合計8億6,000万円を追加する計画である。議案提案者の三木潤一副市長は、子育て世帯や感染症予防業務、商工費に対する支出が含まれていることを説明した。市民の期待に応じた適時の施策が重要視される中で、議会は質疑応答を通じてさらなる審議を行う体制を整えた。
今期臨時会では議席の一部変更が議題とされ、新たに当選した江村卓三議員の議席指定も行われた。全体として、議会では新市長の下、より強力な市民支援策が求められている。コロナ禍の影響を受け、困窮している市民を救済する具体的な施策が期待される中、議員同士の積極的な論議や市民に対する温かい配慮が必要になるだろう。