令和元年第2回定例会が6月17日、下関市議会で開かれた。
会議では、議事日程に沿って進められ、商業捕鯨や文化財指定の件、陸上競技場の利用についてなど多岐にわたる質疑が行われた。
まず、商業捕鯨に関しては、福田幸博議員が、昨年に比べて県知事や議長が要望に参加した成果とともに、市長に対し、県の支援について質問。
前田晋太郎市長は、訪問先で水産庁の長官から大変温かく受け入れられたと感謝の意を表したが、商業捕鯨に向けた母港化も進まなくてはならないと述べた。
さらに、捕鯨処理場の開設についても取り上げられ、決意のほどが問われ、岡本章生農林水産振興部長は、現状の処理方針と、今後の対策に関して具体的な見解を示した。
次に、長門一宮住吉神社のお田植祭について、文化財指定の可能性が話し合われ、福田議員はその意義を訴えた。
教育長は文化財指定とその後の維持について強調し、住民からの期待に応えて、地域の文化を守る重要性を語った。
また、陸上競技場の利用時間についても質問があがり、観光スポーツ文化部長は、利用開始に向けたスケジュールと利用時間,並びに料金設定について明らかにした。
一方、日本社会全体が抱える問題として、生活困窮者自立支援制度が取り上げられた。
坂本晴美議員が特に支援内容の充実を求め、貧困支援事業における社会的なネットワーク構築の必要性を強調した。
福祉部長からは、市内での支援状況と、支援事業間の横の連携の重要性について説明があった。
さらに、放課後等デイサービスについても質疑が行われ、坂本議員は事業の質の向上を訴えた。
また、自立支援や家計相談支援の体制の横の連携についても質問が及び、福祉部長が実態調査の実施状況を報告した。
最後に、風疹対策について説明がされ、特に抗体検査の周知の徹底が必要とされる中で、厚労省から下関市における接種証明とそのフォロー体制の普及が求められる結果となった。