令和5年第4回定例会が12月13日に開催され、議題に関して様々な意見交換が行われた。特に住民の移動手段の確保や、農業の担い手支援においては重要な課題が浮き彫りとなった。
住民の移動手段の確保については、特に豊北町の交通問題が深刻であると指摘された。桂誠議員は、山陰線の復旧と公共交通の充実が急務であると訴え、地域住民からの要望の重要性を強調した。これに対し、都市整備部長の清水悟氏は迅速な代行バス運行の実施や、JRへの要望を行っている旨を報告した。
次に農業の担い手支援について、秋月美佐子議員は高齢化の進行と新規就農者の減少が問題視される中で、農業支援策の強化が必要であると提言した。特に、農業インフラの整備や女性農業者への支援が重要であり、具体的な取り組みの結果を求める発言があった。
また、学校図書館整備や地域活性化につながる農業の振興も話題に上がり、教育部長の藤田信夫氏は、図書館の環境整備や司書の配置等、教育環境の充実に努力していると述べた。
一方で、多文化共生・国際交流について、リモートワークや移住者支援の話題も挙がった。関谷博議員は、外国人への支援がますます重要になっているとし、具体的な施策の展開を求めた。特に、下関市が英語を使った交流の機会を拡大することが期待されている。
最後に、迷惑な客引き行為については、市民部長の渡部英樹氏が、今年度はすでに4件の苦情が寄せられたことを報告。条例の整備検討については必要性を感じているとしつつ、実態把握の状況を伝えた。これからの過程で、行政として責任を持って取り組む姿勢が強調された。
このように、下関市議会では、さまざまな問題解決に向けた活発な議論が展開され、地域住民や市民が直接関与する政策形成が求められている。今後もこうした意見を基に、具体的な施策が展開されることに期待が寄せられている。