令和4年第3回下関市定例会が2022年9月22日に行われ、数件の議案が審議された。
会議では、来年度に向けた一般会計補正予算など、重要な議案がいくつか提案された。特に、議案第98号「令和4年度下関市一般会計補正予算(第3回)」については、歳入歳出予算それぞれ136億4,519万5,000円の追加計上が提案され、総額は約1,377億円となる。これは、豪雨の影響による災害復旧費用の増額などが理由であると、濵岡歳生総務副委員長が説明した。
また、議案第99号「令和4年度下関市港湾特別会計補正予算(第2回)」も審議され、こちらも必要な補助金や予算の整備が求められている。議案第100号から第103号までの各補正予算も一括で提案され、これには国民健康保険や介護保険関連の予算も含まれる。
また、IT技術を活用した行政推進のための条例や地方公務員法の改正も審議され、市民サービスの向上を目指した施策が話し合われた。特に、オンライン手続きを促進するための条例案は、委員から「市民の利便性が向上する」と支持され、可決された。
さらに、ボートレース事業会計の未処分利益に関する議案では、最終的に約120億円を一般会計へ繰り出し、残りは翌年度へ繰り越すことが決定された。これにより、未来の財源確保が視野に入った。
最後に、意見書案第3号「オンライン本会議の実現に必要となる地方自治法改正を求める意見書」が可決され、新型コロナウイルスの影響で参集が難しい状況下でも、議会運営が適切に行われることを目指す声が強調された。