令和3年第2回定例会が開催され、阪本祐季市議が一般質問のトップバッターを務めた。
阪本市議は、まず防災に関する雨水管理について質問を提起した。雨水管理総合計画の現状や課題について説明し、「内水ハザードマップの更新頻度について、具体的な見直しはどの程度になっているのか」と尋ねた。これに対して上下水道局の林局長は、法律が改正されることに伴い、内水ハザードマップの更新を行う計画であると述べた。
また、市内産農水産物の需要拡大策についても言及し、阪本市議は、地域産品のブランディングや販路開拓支援の重要性を強調した。農林水産振興部の渡壁部長は、「無名の農産物の魅力を広める取り組みを強化する」と回答。これにより、認知度向上に努めると述べた。
次に坂本晴美市議が、生理の貧困問題について質問した。学校での生理用品の提供について確認し、「トイレに生理用品を常備すべきだ」と主張した。児玉教育長は、保健室に備え付ける方針を維持する意向を示しつつも、「相談しやすい環境作りに取り組む」と回答した。
江村卓三市議は、人工地盤昇降機の改修事業に言及し、耐震基準や利用者数の推移を確認した。市長は「国の方針に従い、利用者に配慮した施設整備を進める」とコメントした。
濵岡歳生市議は、火の山地区観光施設再編整備について質問し、さらなる観光振興を目指すべきだと訴えた。観光スポーツ文化部長は、「地域の景観を生かし、魅力的な観光地作りに取り組んでいく」と回答した。このように、さまざまな視点からの質疑を通じて、下関市が抱える課題に焦点を当て、今後の対策や施策を議論した。
さらに、前東直樹市議は新型コロナウイルスのワクチン接種について、進捗状況や今後の計画について詳しく尋ねた。保健部長は「接種券の発送予定と優先接種の進め方を明示した」と述べた。また、ボートレース事業についても、収益の状況を把握し、一般会計への繰り出しのルールについての質疑が行われ、今後の財政運営に影響を及ぼす可能性についても議論を交わした。
この会議では、各市議による多岐にわたる質問と見識が交わされ、市民のニーズに応えるべく、市の施策をどう展開していくか、関係議員たちの熱心な論議により、それぞれの問題点が浮き彫りになった会議となった。