令和2年第3回防府市議会定例会が開催され、市長行政報告や複数の議案の審議が行われた。市長の池田豊氏は、新型コロナウイルス感染症対策や庁舎建設の進捗状況などについて詳しく説明した後、議員らからの質問を受けることにした。
最初に池田市長は、新型コロナウイルスに対する対策を優先的に進めていると述べた。基本的な方針として、感染の第2波、第3波への備えが重要であり、避難所の感染防止対策を充実させる措置を取ることを示した。特に、避難所の人数を制限し、個々のスペースを確保するために開設する避難所数を増やす意向を表明した。
さらに、感染予防のための設備についても具体的な計画を持つことを強調した。市内のホテルと協定を結ぶことで、必要に応じて避難先として利用可能な体制を整備しており、住民が安全に避難できる環境を作ることを目指す。
次に、庁舎建設についても触れた。令和6年度の新庁舎の供用開始に向けて、施工設計を進めており、地域の意見を取り入れた建設を目指している。また、文化財保護法に基づく調査において、歴史的な遺構が確認されている点についても言及した。
また、議会に提出された予算案には、新型コロナウイルス感染症対策経費として大規模な拡充が含まれており、防府市全体での衛生対策、経済活性化に向けた施策が打ち出されている。特に、観光業や飲食業に関して積極的に支援を行っていく考えを示した。
その後、議案のいくつかについても審議が行われ、多くの議案が原案通り可決された。特に、防府市税条例等の改正があり、これによりひとり親家庭への税制上の配慮が強化され、市民の生活支援に寄与することが期待されている。また、財政状況についても、国の補正予算によって手当がなされるとする内容が挙げられた。
このように、議会は市民の生活維持及び地域経済の活性化に向けた措置を重視しつつ、様々な報告と議案の承決に向けての議論が展開されたことが報告された。