令和6年度における防府市の予算案が承認され、議会では市長が提案した予算概要が詳細に説明された。予算総額は過去最大の595億6千万で、前年度比46億8千万円増となる。また、来年度からは防災対策の強化にも重点が置かれ、広域防災広場の整備には10億2千4百万円が計上された。
議長(田中 敏靖氏)は会議の冒頭、能登半島地震での犠牲者に対し哀悼の意を表明した。市長(池田 豊氏)は、地震後の復旧支援について報告すると共に、様々な新規事業を提案した。特に、子ども家庭センターの整備や保健こども部の新設を子育て支援の一環として進めるという方針を強調した。
予算の内訳においては、老朽化した公共施設の改修や新庁舎の整備、公共交通の充実が掲げられた。特に新庁舎では、防災機能を強化するための投資がなされている。
議員からは、これらの施策に対し、質疑が寄せられた。田中 議員からは、野球場などのスポーツ施設の整備に関する具体的な進捗を求める意見が出され、教育長(江山 稔氏)も今後の具体的な展開に言及した。さらに、教育と福祉の統合的役割を果たす施策が求められた。
今後、出された議論や意見を反映させる形で、各委員会で詳細な審議が行われる予定だ。市としては、しっかりとした防災対策を進めると共に、次代を担う子どもたちへの支援を充実させることを目指している。