令和6年6月20日、防府市議会で行われた定例会において、手話言語条例や病児保育の制度拡充に関する質問が活発に行われた。
最初に、田中健次議員が手話言語条例の制定について言及した。聾者への配慮と手話の重要性について述べ、「手話が命である」と強調する意見が出された。市長の池田豊氏は、手話が言語としての地位を向上させることの重要性を認め、条例制定の必要性について検討していると答えた。
次に、一般質問での校則の見直しについて、田中健次議員が強調した。文部科学省が校則見直しの重要性を訴える中、議員は市教育委員会にこれを実施するよう求めた。江山稔教育長は、児童・生徒が自ら校則を議論することの意義を語り、校則見直しのガイドラインについて情報を提供した。
また、学校生活における紫外線対策についても言及された。田中健次議員は、熱中症の影響が懸念される中で、紫外線対策が重要と指摘した。市教育部長の高橋光男氏は、学校での紫外線対策の実施について具体的な取り組みを示した。教育界でも、紫外線対策を強化する必要があるとの認識が広まっている。
企業誘致についても議論があり、松村学議員は、新たな企業用地整備が期待される中、都市計画区域の見直しを提案した。市長は、企業誘致に向けた施策の一環として、インフラ整備と地域の魅力向上に取り組む考えを示した。また、今後の予想される企業進出に向けた準備を加速させる意向を表明した。
併せて、清水力志議員が高齢者等バス・タクシー運賃助成制度の見直しを求めた。市は高齢者の移動手段確保を優先事項とし、交通機関の利用を促進する新たな施策の導入を検討しているとのことだった。市の運賃助成が、今後の高齢化社会への対策として期待される。
そのほか、職員環境の改善や、退職者の増加についても質問が出た。市は、職員がやりがいを感じる職場作りに取り組み、トップセールスによる企業誘致活動を強化する姿勢を示している。