令和5年9月11日、防府市議会の第4回定例会が開かれ、防災や防犯カメラの設置に関する議論が行われた。この会議では、特に市の公共施設における防犯対策の重要性が強調された。午前中のセッションでは、同市の小・中学校における防犯カメラの設置が進められていることが確認され、その数は合計82台に達している。教育部門の担当者は、今後も必要な場合にカメラを増設するとの方針を示した。
また、防災についても言及され、特に河川の防災監視システムが市民の安全に寄与していることが報告された。このシステムは、リアルタイムで河川の状況を市民に伝えるために設置されており、防犯効果も大きいと評価されている。
防府市はまた、地域の担い手不足が問題視されており、これに対処するために農業公社や地域おこし協力隊の強化が期待されている。市長は、農業と連携した地域振興についても前向きな姿勢を示し、市の職員が地域活動に参加することは、市民サービスの向上にもつながるとの認識を示した。特に、農業に従事する市職員の機会を増やすため、報酬に関する基準の策定などが求められている。
このような市の取り組みは、地域の活性化につながるだけでなく、住民の生活の質向上にも寄与することが期待されている。市の公共施設の活用についても議論され、青果市場や潮彩市場などの施設が地域経済に貢献できる多目的な使用が求められている。特に、青果市場の老朽化に伴う改修が急がれる中で、地域活動の拠点としての利用も視野に入れて、戦略的に整備を進める必要があるとされている。