令和3年第1回防府市議会臨時会が2月3日に開催され、主要議題として新型コロナウイルスワクチン接種に関する補正予算案が審議された。
市長の池田豊氏は、ワクチン接種事業に向けた準備状況について報告した。市は、ワクチン接種を迅速に行うため、コールセンターを設け、市民からの予約を受け付ける体制を整える。
予算案は、総額6億6,000万円で、全て国費で賄われる。接種業務に向けて、体制整備が進められていることが強調された。
議案第1号への質疑では、河村孝議員がワクチン接種の効果と周知に関する質問を展開。健康福祉部長の藤井隆氏は、広報活動を通じてワクチンの効果を市民に周知していくと回答。今後は市広報やホームページ、チラシを用いて情報を発信する方針が示された。
コロナ禍での市民の不安を解消するため、接種に関する正しい情報の提供が急務であるとの認識が各議員から示された。河村議員は、詐欺対策の啓発も急務だと指摘し、健康福祉部長はその点を受け、早急に広報に盛り込む意向を示した。
また、議案第2号では、防府市議会の議決すべき事件についての条例の改正案が提出された。久保潤爾議員は賛成意見を表明したが、田中健次議員は反対を表明し、議会の権限が縮小されることに対する懸念を示した。最終的に、議案は多数決により可決されることとなった。
議会は、今後も新型コロナウイルスへの対応を優先課題とし、市民生活の安定に向けた取り組みを進める方針だ。市長は、引き続き医師会や関係機関と連携し、状況に応じた対応に努める意向を示した。