令和5年12月7日に開催された防府市議会では、再度の下水道使用料改定についての議論が展開された。この会議の中で、特に注目されたのは、自転車安全条例の制定や防府・未来へのネットワークの構築、地域の道路整備計画、さらには下水道の経済状態に関する話題でした。
最初に、清水力志議員が自転車に関する環境整備について質問を行った。清水議員は、自転車が環境に優しい移動手段である一方、その使用がもたらす事故のリスクや賠償問題について触れ、特にヘルメット着用の義務化や購入助成の拡大を求めた。市長の池田豊氏は、自転車の質的向上や安全な利用の推進に強い意欲を示し、自転車に関わる条例の制定にあたっての県の取り組みと連携を表明した。
また、産業振興に関する施策についても議論され、特に国道2号の拡幅事業が強調された。この拡幅工事は物流の効率化や移動時間の短縮、さらには地域経済の発展に寄与する重要な取り組みと認識されている。市内の企業が新たな設備投資をされている現状についても告げられた。
続いて、曽我好則議員が下水道使用料の改定について質問した。上下水道事業管理者の河内政昭氏は、現在の下水道使用料が県内で二番目に安いこと、また経営状況の厳しさや人口減少に伴う下水道使用料の減少傾向に言及し、今後の使用料改定の必要性を強調した。使用料の改定率が20%前後になると予測され、低所得者への配慮が求められることも強調された。
最後に、道路の維持管理についても進捗状況が説明された。市長は、市民の安全を重視し、道路の補修や維持管理のための取り組みを強化していることを強調し、全ての小・中学校周辺における交通安全対策を講じていく意向を示した。