令和5年第3回防府市議会定例会が開催された。
この日の議題には、令和5年度防府市一般会計補正予算(第2号)や、子ども医療費助成の請願が含まれ、市議らが国の施策に関連する重要な論点について議論。
特に、議案第56号に関する審査では、観光施設等管理事業を巡り、外国人観光客数が昨年から92%まで回復しているとの報告があり、「今後、外国人観光客の受け入れ態勢の整備が必要」との意見が出た。これに対して、久保 潤爾予算委員長は「新たな歓迎看板などの対応が求められる」と述べた。
また、議案第61号の財産取得については、水槽付消防ポンプ自動車の購入が提案された。市長の池田 豊氏は「消防力の維持強化に寄与する」と説明。
子どもの医療費についての請願は大きな関心を集めた。紹介議員の今津 誠一氏は「全国的に医療費助成の年齢基準が引き上げられており、防府市も見直すべき」と主張したが、自由民主党には不採択の意見も多く出た。特に藤村 こずえ氏は「市は既に高校生までの助成を拡充する方針を示しており、請願は必要ない」と述べた。
インボイス制度導入に関する意見書は、多くの議員から懸念が示された。提案者の石田 卓成氏は、制度導入が中小事業者に厳しい影響を与える危険性を指摘し、「実施を延期するべき」と訴えたが、反対意見も少なくなかった。
最後に、議会の全ての案件は議了され、田中 敏靖議長は参加議員への感謝を述べ、定例会は閉会した。議論の結果は市民生活に直接影響を与えるものであり、今後も市議会からの積極的な発信が期待される。