令和3年3月5日に行われた第2回定例会では、さまざまな教育関連の課題が議論された。
特に注目されたのは、通学路の安全対策に関する発言である。多くの議員が通学路での危険箇所や、地域の状況について指摘した。市長は「通学路の安全確保は極めて重要」と述べ、この問題に対する積極的な取り組みを約束した。学校周辺では歩行者と車両の接触事故を防ぐため、通学路の合同点検を実施し、53件の危険箇所を特定したという。
また、新定時制高校の設立についても議論が交わされ、青木議員が新たな通学に対する助成の必要性を指摘した。この助成は特に経済的に厳しい家庭への配慮を要し、教育の機会を平等に提供するために必要であるとした。
ヤングケアラーの増加も問題視され、その実態と影響についての議論があった。教育委員会は、ヤングケアラーの早期発見と支援を重視しており、関連機関と連携して取り組む姿勢を強調した。
さらに、地域で増えているこども食堂の運営に関する助成についても意見が出た。この活動を支えるため、行政が積極的に関与し、持続可能な運営を支える必要がある。現在、市内には複数のこども食堂が存在し、その役割は日増しに重要性を増している。
最後に、市長が新型コロナウイルスのワクチン接種のスケジュールを説明し、集団接種の場を設けることで多くの市民が接種できるようにする計画を示した。特に、高齢者への接種機会が増えることを期待され、この取り組みが迅速かつ安全に進められるよう努めていくと述べた。
全体として、本会議では教育環境の安全性に関する問題が多くの関心を集め、市がそれにどう対応していくかが焦点となった。