令和５年の防府市議会定例会が開催され、いくつかの重要な議案が審議された。特に一般会計補正予算の承認は市の補助金や事業に深く影響する内容であった。
この日の主要議案として、議案第６３号の令和５年度防府市一般会計補正予算が取り上げられた。予算委員会委員長の久保 潤爾氏は、「執務エリアの椅子は職員の作業効率を落とさないよう、しっかり更新していく」と述べ、職員の作業環境改善に向けた取り組みの重要性を強調した。さらに、小学校や中学校の施設整備において、トイレの洋式化が進められることが報告され、利用者目線での整備が求められることとなった。
続いて、議案第６４号の令和５年度防府市公共下水道事業会計補正予算についても審議が行われ、産業建設委員会委員長の安村 政治氏がこの議案の重要性を伝え、特に撤去に関わる費用が3億円を超えるといった詳細を説明した。さらには、瓦礫等の撤去に関する質問にも、鋭意対応する姿勢が確認された。
また、令和４年度決算の認定においては、市の財政状況に関する質疑が行われ、「実質単年度収支が約7億3千万円にのぼる」との良好な結果が示された。森 重 豊氏は、「国の地方財政対策を活用し、黒字決算を維持している」と報告し、来年度は財政調整基金の取崩しに頼ることになりかねないという懸念も述べた。
この日の会議の中では、人手不足対策として運転手確保に向けた補助金施策についても言及され、地域 транспортの確保が緊急の課題であることが再確認された。議員たちからは具体的な要求や質問が相次いだ。
議案のすべては賛成多数で可決され、閉会中に各常任委員会が行う継続的な調査についても了承された。市全体の方向性として、今後も安全で持続可能な運営が求められており、議会の役割は今後ますます重要になっていくことが期待されている。