令和4年第4回防府市議会定例会が11月30日に開かれ、さまざまな重要な議題が話し合われた。
特に注目されたのは、新たに施行されるこども基本法についての議論である。市長の池田豊氏は、子どもたちの健やかな成長を最優先に考えると述べ、子育て支援の体制整備が重要であると強調した。今後、国が打ち出す具体的な施策を見極めつつ、子ども支援策を各部門で横断的に進める意向を表明した。これにより、子どもや若者に関する施策がより一層強化される見込みである。
次に、開発行為等の許可基準に関する条例の改正も話題にあがった。今回の改正では、高潮や土砂災害などのリスクの高い地域での開発が厳しく制限されることが明示されており、特に浸水想定区域が追加されたことは明確な対策として評価されている。一方で、影響を受ける地域の住民からの声もあり、周知期間を必要に応じて長くすることや、緩和措置を設けることで地域の理解を深める必要性も指摘された。
青少年科学館ソラールに関しては、施設の屋外に日よけや雨よけの施設がないため、設置を求める市民の声が上がった。市の教育部長は、利用者の声を参考にしながら魅力ある施設であるための取り組みを続けていくと述べた。また、科学館は開館から25年が経つにあたり、リニューアルの必要性についても奏され、新たな技術や学びの場の提供が期待される。