令和4年第2回防府市議会定例会が開催され、議題のうち重要な法案についての審議が行われた。
特に注目されたのは、令和4年度防府市一般会計補正予算(第2号)である。予算委員長の曽我好則氏は、7億3,219万6,000円の追加予算について説明した。この補正予算は、コロナ禍や原油価格の高騰に対する緊急対策を目的としている。
市民生活支援として、住民税非課税世帯を対象にした光熱費助成や、給食費高騰への対策、さらには子育て世帯へのクーポン配布が盛り込まれている。これに関連し、松村学議員は生活支援の緊急性を強調し、迅速な事業実施を求めた。
また、議案には農業経営の支援についても言及され、曽我氏は県事業との一体的な支援を示した。質疑では、農業者による肥料購入の補助対象の拡大や、支援の対象となる業種についても回答があった。十分な議論の後、賛成多数で議案は承認された。
さらに、指定管理者の指定や、公共施設の手数料条例の改正が審議された。産業建設委員会と教育民生委員会の委員長から報告され、いずれも全会一致で可決された。
議案の中には、警察署の移転に関する市民説明会の開催を求める請願も含まれた。田中健次議員が発起人となり、説明会の必要性を訴えたが、議会内では意見が真っ二つに分かれ、最終的に請願は不採択となった。賛成意見では市民の信頼を得るための説明会が必要とされ、反対意見では、選挙を通じて明確に示された民意を重視する意見が表明された。