令和元年第3回防府市議会定例会が開催された。
今回の議題では、小児救急医療体制や病気療養中の児童・生徒に関する質問が大きな関心を集めている。髙砂朋子議員は、休日・夜間に対応できる小児救急医療体制のさらなる充実を強調した。市長の池田豊氏は、休日診療所の重要性を認識しつつも、小児科医不足の現状を指摘。広域的な医療体制の確立を目指し、県立総合医療センターとの協議を進める方針を述べた。
また、髙砂議員は病気療養中の児童・生徒に対する教育の充実についても言及し、学校支援員や訪問教育の必要性を訴えた。教育長の江山稔氏は、教育委員会が病気療養児童の実態を把握していることを説明し、支援策の充実を示唆した。特に、ICTの活用を進め、個々に対応した教育支援の重要性が語られた。
次に、道路環境の整備についても議論された。三原昭治議員は、交通環境の変化に伴う安全対策の必要性を訴え、歩行者や通学路の安全確保を求めた。市の土木都市建設部長は、周辺道路の整備状況と今後の計画について説明し、安全対策のための新たな信号機の設置を提案した。
加えて、防府読売マラソンについても議論され、特に資金面やボランティアの必要性が強調された。地域交流部長の島田文也氏は、マラソン大会の成功に向けた準備状況を報告した。
ごみ問題としては、清水浩司議員が不法投棄やプラスチックごみ対策について質疑を行い、生活環境部長は市の取り組み状況を説明した。特に再資源化や減量化の努力が掲げられた。
また、自動車のペダル踏み間違い防止装置の補助金制度の必要性が議論され、三原議員は県内初の取り組みを提案。市長は、交通安全のために市が議論を進める意向を示した。
最後に、公衆トイレの整備状況について質疑があり、特に防府駅のトイレ環境の改善が求められた。市長もその重要性を認識し、スピード感を持って取り組みたいとの意向を示した。