令和元年第2回防府市議会定例会において、山頭火ふるさと館の活用についての一般質問が行われた。
今津誠一議員は、館が平成29年に開館以来、学習や文化、観光としてどのように活用されているか検証する必要があると述べた。
具体的な取り組みとして、山頭火を学ぶ会や自由律俳句を学ぶ会などの活動が行われていることが明らかになった。市民の理解を促進する活動が進められている一方、観光施設としての入館料無償化が観光振興に逆行するのではないかとも指摘され、市長に対し入館料の見直しを求めた。
市長は、山頭火ふるさと館が地域活性化のため重要な役割を担うことを認識しており、観観料の無償化はその歴史と文化を多くの人に知ってもらうための措置だと強調した。また、地域交流部と観光コンベンション協会との連携を深めていることも明かされた。
次に、市道・河川等の改修に関する設置申請状況の透明化の重要性が指摘された。この提言に対し、土木都市建設部長は市民への説明責任があると認めつつ、対象を絞り緊急性の高い案件からの着手を優先している旨説明した。
さらに、廃棄物再生・再利用による最終処分場の永久使用の可能性についても議論された。市長は、リサイクル技術の進展に伴い現在の処分場を永続的に使用する可能性を探っていくとした。この流れを受け、市全体での再生可能エネルギーの利用促進に向けた取り組みも必要であるとの発言があった。
この定例会では、市民の投票率向上についても焦点が当てられ、各議員から若年層の投票率低下を受けての取り組みが求められた。市としても期日前投票所の増設や出前授業の実施を行う考えが示された。他市に比べて投票済証明書の発行に否定的な立場が取られたが、若者層がより参加しやすい環境作りを検討することは及びの必要性が認識されていた。
この議場では、市政における透明性やコミュニティ参加の重要性が引き続き強調されており、地域の活性化のためには各課と市民が連携した継続的な取り組みが不可欠であるとの結論が導かれていた。