令和2年第1回防府市議会定例会が2月26日に開会し、会期が3月25日までの29日間と定められた。市長の池田 豊氏は、新型コロナウイルスへの対応や新船の就航など、4項目についての行政報告を行った。
市長はまず、新型コロナウイルスの対応について説明した。防府市では感染症対策本部を設置し、対策に万全を期していると共に、「市民の皆様への広報に努める」と述べた。
次に、野島・三田尻航路に新船「レインボーのしま」の進水式を報告した。市長はこの新船が地域活性化に貢献することを期待していると語った。
また、市スポーツセンターにネーミングライツを導入したことも報告。キリンビバレッジ株式会社が愛称「キリンレモンスタジアム」を付与し、5年間の契約が成立した。市長は、この契約により市のイメージ向上が期待されると述べた。
最後に、学校教育のICT化の推進について、市では2020年度中に全小中学校にIT環境を整備し、児童生徒に端末を配布する計画を発表した。これにより学力向上を図ると強調している。
庁舎建設調査特別委員会からの中間報告では、市民の意見を広く取り入れるためのワークショップの開催や、福祉センターの位置変更などが提案された。委員からは、市民の声をより集める必要性が指摘され、今後の計画への影響が気になる。
また、人権擁護委員候補者の推薦と防府市監査委員の選任も行われ、両者はいずれも強い支持を受けて可決された。市長はこれに関連し、今後も市民の人権意識を高めていく姿勢を強調した。