令和5年第5回防府市議会定例会が開催され、多くの議題が取り上げられた。特に医療体制の充実や障害者福祉、そして安全・安心なまちづくりが重要なテーマとして議論された。
医療体制の充実について、髙砂朋子議員は、市民が安心して医療を受けられる環境の整備を求めた。その中で、県立総合医療センターの機能強化計画についても言及され、将来にわたる医療体制の確保に対する期待が表明された。市長は、医療機関との連携を強化し、市民が安心して医療を受けられる施策を推進する意向を示した。特に、医師や看護師の確保策として、オンライン診療の導入を検討していることも伝えた。
次に、障害者福祉の充実について髙砂議員は、コミュニケーション支援体制の強化を訴えた。地方自治体が多様なコミュニケーション手段を推進する中で、市の条例の進捗が評価されつつも、手話通訳者の育成や処遇改善が求められる。市は、手話の普及を図るため、様々な施策を展開しており、特に教育現場での障害者理解促進についての取り組みが注目されている。
安全・安心を第一にしたまちづくりに関しては、市の防災体制や防災ネットワークの構築が強調された。市長は、大雨の影響を受けた地域における迅速な対応の重要性を認識し、定期的な防災対策の見直し、地域住民の防災意識向上施策を進める考えを示した。市政の一丁目一番地に防災施策を挙げ、厳しい環境下における地域防災の取り組みへの市民参加を促す重要性を強調した。
下水道事業についても言及され、健全な水環境のための重要なインフラとしてその整備が求められた。事業の持続可能性または財政的課題については市長が、その厳しさを認識し、使用料改定の準備を進めていることを伝えた。特に人口減少に伴う下水道料金体系の見直しや、地域需要に応じたサービス提供の重要性が取り上げられている。
このように、議会では市政に関する様々な議論が交わされており、市は今後も市民に寄り添った施策を推進する姿勢を示している。議会の結果が今後の市政にどのように反映されていくのかが期待される。