令和3年第2回防府市議会定例会が2月25日に開会した。
この日は、市長の池田豊氏が新型コロナウイルス感染症対策に関する行政報告を行った。池田氏は、新型コロナウイルス感染拡大に対し市民一丸となって取り組んでいると強調し、ワクチン接種についても準備を進めていることを述べた。また、山口・防府地域工芸・地場産業振興センターの解散についても説明した。経営状況が厳しくなる中、これまでの経済活性化に寄与してきたが、設立初期の目的が達成されたとの認識から解散に至ったとした。
次に、主な議案として令和2年度補正予算が複数上程され、その中には新型コロナウイルス感染症関連の経費も含まれていた。議案第3号では一般会計補正予算として570億9,781万円に減額。一方、第4号から第9号まではそれぞれ特別会計における補正予算が提案され、合意の上、各議案は所属常任委員会に付託された。特に、令和3年度の一般会計予算案では、新型コロナウイルス対策として146億円の予算が計上された。
また、議案第30号では「第五次防府市総合計画」が承認され、目標として「明るく豊かで健やかな防府」の実現が掲げられた。この計画は市民の意見を聴き作成され、地域の特性を生かしながら、様々な施策を重点プロジェクトとして展開することが期待されている。
最後に、基本的な条例の改正案件も上程され、本会議は今後の各委員会での審議を経て進行することとなる。市長は市民の理解、協力を仰ぎ、共に防府の未来を築いていくことを重視していることを表明した。これから重要な課題として、引き続き新型コロナウイルス対策と今後の地域振興が求められることとなる。