令和3年12月6日に開催された防府市議会の定例会において、重要な課題が多数取り上げられた。特に、子どもたちの健全育成のためのスポーツ施設の改善や、国民健康保険の見直しが焦点となった。議員たちが市の将来に向けた政策提言を行う中、特にスポーツの振興や健康政策に関する発言が目立った。
最初に注目されたのは、8番の村木 正弘議員が提起した「子どもたちの健全育成のためのスポーツ施設について」である。この議題では、キリンレモンスタジアム防府市スポーツセンターに関する発展が議論された。村木議員は、防府市が全国的な青年野球選手の育成を目指すべきとの立場から、具体的な設備改善を提案した。特に、野球場の拡張や人工芝グラウンドの整備に意欲を示し、これは地域社会における青少年育成に寄与するとの見解を強調した。
一方で、国民健康保険の引下げに関しては、20番の田中 健次議員が取り上げた。彼の主張は、現在の国保財政の黒字を背景に、競争力向上を図るための保険料引き下げが必要だというものである。具体的には、均等割と平等割の上昇分に対する引き下げ措置を求め、他市と比較しても突出して高い保険料の現状を問題視した。また、議員は長期的な視点から見ても、無駄な基金の蓄積を回避するべきと指摘した。
さらに、田中議員は新年度の予算編成において、選挙を控えた現在の状況を考慮した"骨格予算"の編成を提案した。彼は過去の事例を参照し、市が新規事業予算を一時的に抑制し継続事業に焦点を当てることが最善であると発言した。
また、防衛関連の議題である第2宇宙作戦隊の防府北基地への配備についての質問も重要な焦点となった。これに対し、市執行部は、地域住民からの不安の声に応える形で、説明会の必要性を認識し、適宜対策を講じる姿勢を示しつつも、特別な説明会を難しいとの見解を述べた。