令和元年12月6日に開催された防府市議会では、交通や教育、介護分野における様々な課題が議論された。
一つ目の議題は、介護職員へのハラスメントの現状についてである。介護職員は、利用者やその家族からの暴言や不適切な行動にさらされることがある。市では、これに対する対策を強化する方針を示しており、職員が安心して働ける環境づくりが求められているとされた。
さらに、ハラスメントの症例を未然に防ぐために、介護現場での研修の重要性が指摘された。市側は、介護事業者に対し、ハラスメント対策マニュアルの活用を促進し、安全な労働環境を整えるとの見解を示した。
次に、クリーンセンターの運営についても言及された。市では祝日にごみ収集を行わない方針を維持しているが、一部市民からは不満の声が上がっていることが報告された。市長は現行の制度を継続する考えを示しており、市民の協力による解決を目指す意向を強調した。
また、留守家庭児童学級の運営についても話題となった。待機児童の問題が依然として解決されておらず、市は小規模校を中心に新たな学級設置を計画しているが、地域の実情を考慮した取り組みが求められるとされた。
教育の分野では、教員の時間外勤務の問題が再度取り上げられた。教員の長時間労働問題は解決が難しく、教員の働き方改革を加速する方針が打ち出された。特に、国や県の動向を注視しつつ、効果的な施策の実施を目指す必要性が強調された。
最後に、女性の社会参加や男女共同参画を推進するための拠点整備についても議論された。市は、新庁舎内に男女共同参画センターの設置を視野に入れており、地域全体の声を反映した取り組みが必要であるとされた。