令和4年第4回防府市議会定例会が11月22日に開会した。
議題には議長や副議長の辞職に伴う選挙、そして市長の行政報告が含まれる。その中でも特に注目されたのは、上田和夫氏が議長を辞職し、新たに田中敏靖氏が議長として選出された点だ。副議長としては曽我好則氏が選任された。
田中敏靖新議長は、「市政の発展と市民福祉の推進に誠心誠意努力いたします」と述べ、今後の活動に対する意気込みを示した。また、前議長の上田氏は、2年間の議長経験を振り返り、市の発展に微力ながら尽力したことに感謝の意を表した。
続いて市長の池田豊氏が行った行政報告では、原油価格と物価高騰に対する対応策がメインとして紹介された。池田市長は、「過去最大規模のプレミアム付商品券の発行等、市民生活支援に11億200万円の対策を進める」と強調した。
また、小・中・高校生の吹奏楽やスポーツでの素晴らしい活躍が報告され、多くの市民が誇りに感じる成果が挙げられたことが共感を呼ぶ。今後の防府市の活動に対しては、議員間でも関心が寄せられ、活発な質疑が行われた。
市議会では、附帯議案としてデジタル推進調査特別委員会の中間報告も行われ、デジタル化の重要性が確認された。特に、マイナンバーカードの普及や自治体情報システムの標準化が課題として浮上している。市長は市民サービス向上のため、デジタル人材の育成も進めていく考えを示した。
これらの議案や報告に対する質疑が行われ、市民生活、行政のデジタル化、福祉の充実に向けた熱心な姿勢が議会中に見えた。議会は引き続き、未来の防府市を見据えた議論を深めていく方針である。