防府市は、12月5日の防府市議会定例会において、令和6年度当初予算についての説明を行い、地域の発展に向けたさまざまな取り組みを議論した。特に、今年は市の施策や新しい交通システムが導入される中で、期待が高まっていることから、市長は「今やるべきことを後回しにせず、確実に推進していく」と強調した。また、052年にカーボンニュートラルを達成するための具体的な対策も議論され、地域の活性化や持続可能な社会の構築が重要であると述べられた。
加えて、地区内の交通システムの改善も焦点となった。運転手不足の問題が深刻である中で、市長は公共交通の利用を促進し、タクシードライバーの確保に向けた努力をすることを明言した。タクシーやバスの運賃助成、乗合タクシーの運行など、新たな施策が提案された。
瑞風の立ち寄りについても話題に上がり、近年、観光業に大きな期待が寄せられている。今年の秋から、瑞風が防府駅に停車し、観光名所である毛利氏庭園や毛利博物館への観光が組み込まれることが決定され、市としてもその受け入れ体制を整えるために力を入れるとのことだ。市民、企業と一体となって、地域における観光振興を図っていく姿勢が示された。
また、防府市の開発広場の管理も取り上げられ、地域住民と企業との連携による維持管理の重要性が再確認された。市長は、地域住民と協力して地域を守るための仕組みを考えていくとも述べ、地域の声を基にした計画推進に努める方針だ。