令和5年3月6日に行われた防府市議会定例会では、地域活性化や施政方針、物価高騰対策、子育て支援の強化など多岐にわたるテーマが議論された。
まず、スポーツによる地域活性化について、村木正弘議員が提案。彼は、「キリンレモンスタジアムの改修を含むスポーツ施設の充実が、地域活性化のカギとなる」と語り、徳島県阿南市の成功事例を挙げた。市長の池田豊氏は、「スポーツによる地域振興を推進するため、文化スポーツ観光交流部を設置し、イベントや大会の誘致を進めていく」と強調した。
次に市長施政方針について、田中健次議員が、交通渋滞解消や地域の活性化に向けた具体策を質問。市長は「民間活力を生かした町づくりに全力で取り組む」と答え、駅周辺の整備に意欲を示した。
物価高騰対策について、清水力志議員が市民生活への影響を指摘。市長は、国の施策を踏まえた支援策を強化する方針を示し、緊急支援策の効果を継続的に実感できるように迅速な対応を進めると答えた。
そして、ヤングケアラーへの支援として、田中健次議員が取り上げ、市は研修の実施や相談窓口の強化を進めていくと説明。一方で、ファミリーサポート事業についても、議員はサービス向上の必要性を訴え、運用改善点の検討を求めた。
加齢性難聴者への補聴器購入助成については、清水議員が要望。市長は国の基準に基づく支援を続けるとし、社会全体としての支援拡充を図っていく必要性を認識した。
本会議では、多くの議員が地域課題の解決に向けた熱意を持って発言し、市長への期待も高まった。