令和4年第3回防府市議会定例会が9月8日に開催され、さまざまな重要議題が討議された。この会議では、市営坂本住宅の建て替えや、その余剰地利用についての意見が交わされた。特に、梅本議員が指摘した市営坂本住宅の建て替えは、305戸からおおむね200戸に集約する計画があり、その際に生成される余剰地の利用についての計画が必要であるとの見解が示された。この余剰地の活用方法には、地域活性化の一環として重要な影響があるとされ、例えば、緊急避難場所としての利用や、災害時の安全面での配慮が求められている。市長の池田豊氏は、「余剰地は防府の未来に向けて最大限に活用すべきだ」と述べ、今後の検討を約束した。
次に、障害者福祉施設大平園の状況も取り上げられた。施設は1980年に設立され、老朽化が進んでいることから、早急な改築が求められている。梅本議員は、障害者の生活環境を改善するための計画策定が急務であると強調し、市長も早期建て替えを進める意向を示した。防災対策としても、施設移転を含む新たな方針が必要であるとの見解が共有された。
さらには、防災時の支援体制についても重要な議題として挙げられた。髙砂議員は、災害時の避難行動要支援者の円滑な避難計画の策定について問及した。市長は、支援が必要な市民を対象に、個別避難計画の作成を進めることを明言した。また、福祉避難所の整備についても進展があると報告された。
さらに、犯罪被害者支援に関連し、現在の施策の見直しや拡充が求められていることが指摘された。今後の取り組みとして、被害者への経済的支援の拡充や相談体制の強化が検討される必要があるとも話された。
この日、議会では防府市の観光振興についても議論が展開され、市長は「すごいぞ!防府」のスローガンで観光振興を図る考えを述べた。防府天満宮や毛利氏庭園などの観光資源のPRを強化し、特別なイベントを通じた観光促進を展開する考えがしっかりと示された。このような取り組みを通じて、観光客数の増加が期待される。
最後に、松村議員からは「男性用トイレへのサニタリーボックス」の設置についての要望が出され、市長は高齢者や障害者に配慮した対応の必要性を認識し、今後の計画として公共施設にモデル的に導入する見通しを示した。