令和5年6月16日、防府市議会第3回定例会が開催され、重要なアジェンダが議題に上がった。特に、学校給食で使用されるお米の産地に関する議論が注目されている。
まず、学校給食用の米は現在、山口市南部地域から納入されているが、議員からは防府市産の米が使用されていないことについての不満が表明された。「防府市産米が使用されているべきだ」との声が上がり、市長はこの意見を受け、来月から防府市産米の納入に切り替わることを示した。
また、牛乳や野菜なども地産地消の推進策として考慮されており、地元産の食材を活用することは、子どもたちの健康や地域経済にとっても重要な方針とされている。市長は「市内の農業者と連携して、地元の新鮮な食材を使用するための施策を進めて行く」と強調した。
次に、LGBT法案についても議論が交わされた。この法律は、性的少数者の権利を尊重し、国民の理解を促進することを目的としているが、多くの一般女性の権利への影響が懸念されている。議員からは、公共施設のトイレや更衣室における配慮が求められる中、執行部は「地域住民の意見を尊重し、全ての人が利用しやすい施設作りを目指す」と述べた。今後、執行部は具体的な施策を検討し、実行に移すことに注力する方針だ。
さらに、庁舎建設計画に関する質問もあり、新庁舎は令和7年の新年から利用開始される見込みであり、さらなる市民サービス向上が期待されている。建設工事は現在順調に進行しており、今後の社会情勢による影響を注視しながら対応していく考えを示した。新庁舎は地域住民にとって利便性が高く、安全・安心を提供する場となると市長は強調した。
このように、議会では教育、福祉、行政施策等が幅広く議論され、市民にとって重要な方針が示された。