令和元年12月20日、防府市議会の第4回定例会が開催された。
本日は複数の重要な議案が審議され、特に上下水道のビジョンや監査委員の選任などが注目されている。また、選挙管理委員会の委員及び補充員の選挙も行われ、新たなメンバーが指名された。
まず、議案第91号における上下水道ビジョンについて、山根 祐二産業建設委員長が「法定耐用年数を踏まえた更新計画の策定が必要だ」と述べるとともに、「早急に新基準を導入すべき」と強調した。市長の池田 豊氏は、実際に使用可能な期間を考慮し、更新計画の策定を来年度から進める方針を示した。
次に、議案第93号の工場等設置奨励条例の改正では、地域未来投資促進法が関連しているとされ、安村 政治議員が「市内全域での適用について、都市計画法はどうなるのか」と疑問を呈した。市側は、土地利用の規制緩和が施行される可能性を示したが、和田 敏明議員はこの動きに懸念を表明した。
また、議案第95号、上下水道事業に関する条例改正が議論され、「事業管理者を新設することによる市民負担の増加が問題である」と反対意見も挙がった。田中 健次議員は「経営判断の迅速化が求められる時代背景を考慮すべき」との意見を述べ、一歩進んだ議論となった。
補正予算案では、一般会計補正予算が審議され、マイナンバーカードの普及推進経費も含まれている。この点に関して、山本 久江議員は「国の施策の透明性に欠ける」と反対意見を述べ、議会の中で多様な意見が交わされた。議長の河杉 憲二氏は、「全ての議案が適切に審議されることが重要である」と締めくくり、最終的に各議案は賛成多数で可決された。
この日の会議を通じて、市の施策に対する議員の関心や市民への影響に対する考慮が見られ、今後の市政運営に注目が集まる結果となった。