令和4年3月7日に開催された防府市議会第1回定例会では、重要な施策について様々な議員から一般質問が行われた。特に、中心市街地の活性化と公共交通の整備に関する議論が注目を集めた。
最初に、中心市街地の活性化に関する質問があり、曽我好則議員は、池田市長が約束した駅周辺の利便性向上に期待を寄せると述べた。曽我議員は、防府市が推進する「防府・未来へのネットワーク」構築についても触れ、幹線道路沿いの用途地域の見直しが急務であると訴えた。さらに、都市計画法の目的をもとに、用途地域の見直しにおいて地域の実情を重視するべきだと主張し、市長に今後の対応を求めた。
池田市長は、幹線道路の整備と用途地域の見直しについて前向きな姿勢を示し、既存の都市計画道路の周辺での土地利用が進むことを期待すると述べた。また、土地利用の見直しは地域活性化につながるとし、適切なタイミングでの見直しを考慮していると表明した。
次に、松村学議員は公共交通の現状について言及し、特にデマンドタクシーの利用が減少している問題を指摘した。松村議員は、高齢者の移動を支援するために公共交通の質を向上させる必要があると訴えた。市長は、公共交通が果たす役割の重要性を強調し、利用者増加に向けた施策を推進することを約束した。
さらに、光ファイバー網の整備についても議論が交わされた。宇多村史朗議員は、光ファイバー網の整備状況について質問し、県内平均を上回る整備率を誇るものの、中山間地域ではまだ整備が遅れていると指摘した。市長は、国の支援を受け、条件不利地域に光ファイバー網を整備するための継続的な要望を行うと述べた。
議会における活発な議論を通じて、防府市が抱える課題に対する前向きな対策が今後展開されることが期待される。市の政策が地域活性化や公共交通の充実へとつながることは、住民にとって非常に重要だ。